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猫背治すストレッチ|自宅でできる“毎日5分”姿勢改善メソッド

猫背治すストレッチで肩こり・腰痛・姿勢の老け見えを解消。寝ながら・座ったままでもOKな簡単ストレッチを厳選。毎日5分から始めて、自然と背筋が真っ直ぐな“美姿勢”を目指す方法を分かりやすく解説します。

目次

1.なぜ「猫背」は放っておくとよくないのか

背骨のバランスが崩れ、体に過剰な負担がかかる

「猫背」とは、背中が丸まり、頭が前に出た姿勢のことを指します。 本来、人の背骨は緩やかな“S 字カーブ”を描いており、頭の重みや日常の動作を体全体で分散させるようになっています。 
しかし猫背になると、この自然なカーブが崩れてしまい、背骨の一部分にストレスが集中。結果として首や肩、腰など特定の箇所に負荷がかかりやすくなってしまうのです。 

特に、頭の重み(およそ5 kg前後とされることが多いです)が前に突き出た姿勢では、首〜肩まわりの筋肉が常にその重さを支える必要があり、筋肉疲労や緊張が蓄積しやすくなります。 
その結果、慢性的な首こり・肩こり・腰痛などの不調につながるケースが少なくありません。 


呼吸や内臓の動きが妨げられ、全身の不調につながる可能性

背中が丸まって胸郭(肋骨まわり)が圧迫されると、肺が十分に広がりづらくなり、「呼吸が浅く」なりがちです。
浅い呼吸を続けると、体の隅々まで酸素を届けにくくなり、疲れやすさや集中力の低下、回復力の低下などにつながりやすくなると言われています。

さらに、姿勢の崩れによって骨盤や背骨まわりのゆがみが起こると、内臓が圧迫されやすくなり、血流やリンパの流れも滞りやすくなる傾向があります。これが冷え・むくみ、消化不良などの原因になる可能性も指摘されています。 


見た目や印象、心の面にも影響することがある

猫背は、単に“体の不調”だけでなく、見た目の印象にも影響を与えがちです。背中が丸まり、姿勢が猫背気味だと、実年齢より老けて見えたり、暗い印象を与えてしまったりすることもあるといわれています。 

また、胸が圧迫され、呼吸が浅くなることでリラックスしづらくなり、自律神経の乱れや気分の落ち込みにつながる可能性があるとも言われています。

「ちょっと姿勢が悪いくらい」――と軽く見がちですが、実は放っておくと体のあちこちに影響がおよぶこともあって、気づかないうちに不調が積み重なっているケースもあります。

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2.“猫背の原因”を知ろう|筋肉の硬さ・バランスの崩れ・生活習慣

筋肉のアンバランスや柔軟性の低下

「猫背」の背景には、体を支える筋肉のバランス崩れがあることが多いと言われています。具体的には、胸の前側(胸筋など)が縮こまりやすく、逆に背中側の筋肉—肩甲骨まわりや背筋—が引き伸ばされたまま固まりやすくなるのです。こうなると、胸の筋肉が前に引っ張り、背中や肩甲骨が丸まりやすくなり、“自然と前かがみ”の姿勢が定着しやすくなります。 

また、背骨を支える筋力が低下していたり、腹筋や体幹の筋肉が弱まっていたりすると、本来の背骨のS字カーブを維持する力が弱くなるため、姿勢が崩れやすいとも言われています。 

「普段あまり運動しない」「同じ姿勢が多い」という人は、こうした筋肉のアンバランスに気づきにくいことも少なくありません。


骨盤の傾きや“土台”のゆがみ

姿勢を保つための“土台”といえる骨盤の傾きも、猫背の重要な要因になり得ます。特に、座っている時間が長い現代人は、無意識のうちに骨盤が後ろに倒れやすく、その上に乗る背骨がバランスを取ろうとして自然と丸まりがちになるのです。 

つまり、背中や肩だけを意識していても、骨盤という土台が歪んだままでは根本的な姿勢改善は難しいと言われています。上半身だけで無理に背筋を伸ばそうとしても、体全体でバランスをとるのはかなり大変なのです。 


長時間のデスクワーク・スマホ・生活習慣

さらに、現代の生活習慣—長時間のデスクワーク、スマートフォンの操作、前かがみや画面を覗き込むような姿勢の継続—も猫背を招く大きなきっかけになりやすいです。こうした姿勢が日常的に続くと、筋肉の使い方やバランスが少しずつ崩れ、気づかないうちに“丸まり姿勢”が習慣化してしまうと言われています。

また、同じ姿勢を長時間続けると、筋肉が硬くなり、関節の可動性も下がりやすくなります。これが積み重なると、ストレッチや姿勢を整えるのが難しくなり、猫背の固定化につながりやすいようです。 


このように、「筋肉のアンバランス/柔軟性の低下」「骨盤など体の土台のゆがみ」「生活習慣・姿勢のクセ」の3つが主な原因として挙げられます。これらはどれか一つだけではなく、複数が重なって猫背を定着させてしまう場合が多いため、改善や予防には“筋肉バランスの調整”と“姿勢の意識改善”、そして“生活習慣の見直し”のセットが重要だと言われています。


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3.自宅でできる猫背治すストレッチ5選|寝ながら・座ったままOK

じゃあ、ここでは「猫背治すストレッチ」を、家で簡単にできるものから紹介するよ。寝転がっているときでも、椅子に座ったままでもできるものを選んでいるから、「ちょっと時間あるときにサクッと」取り入れやすいはず。無理せず、自分の体の感覚を大切にしながらやってみてね。


① 寝ながら“タオル背中サポート”ストレッチ

まずは、床に仰向けになって、丸めたタオルを肩甲骨あたりに敷くストレッチ。これは、背中の丸まりをゆるめつつ、胸を開くのに有効と言われています。実はこの方法、肩甲骨まわりの筋肉をゆるめて、猫背姿勢で縮みがちな前胸部を自然に開きやすくする効果が期待できるようです。
ゆったりと呼吸を意識しながら、背中がじんわり伸びていく感覚を味わってみてください。


② 座ってできる“肩甲骨寄せ呼吸ストレッチ”

次は、椅子に座ったままできるストレッチ。背筋を伸ばして胸を開き、頭の後ろで両手を組んで、息を吸いながら肘を軽く開き、肩甲骨を内側に寄せます。そして吐きながら肘を戻す。この動きをゆっくり5〜10回。
「胸が開く」「肩が軽くなる」のを感じやすく、特にデスクワークが多い人におすすめ。無理せず気持ちいい範囲でやるのがコツだよ。


③ 寝ながら“胸と肩まわり伸ばしストレッチ”

仰向けや横向きで、胸・肩まわりの筋肉をやさしく伸ばすストレッチも効果的。特に、前胸や肩の前面が縮みがちな人は、こうしたストレッチで緊張をほぐすのがいいと言われています。
ポイントは、呼吸を止めずに「伸びてる!」と感じるところで数秒キープすること。強く伸ばしすぎず、あくまで「気持ちいい」範囲でやるのが大切。


④ 椅子でできる“骨盤もぞもぞ/ゆらゆら体操”

猫背の人は、骨盤の傾きが影響していることも。骨盤まわりをゆるめたり、軽く“もぞもぞ”“ゆらゆら”動かすことで、背骨・骨盤のバランスを整えやすくなるとのこと。
背もたれに寄りかからず、座面に浅く腰掛けて行うのがポイント。普段の座り姿勢のクセ対策にもなるから、デスクワークの合間にもできるよ。


⑤ 四つん這いで“背骨ゆらし(CAT & DOG)ストレッチ”

最後は、四つん這いの姿勢で背中を丸めたり反らしたりする「CAT & DOG」スタイルのストレッチ。背骨をひとつずつ動かすように意識すると、硬くなった脊柱起立筋などをやさしくほぐす助けになるとされています。
背中全体の可動性を高めたい人、慢性的に背中が硬くなっている人に特におすすめ。動作はゆっくり、呼吸と合わせてやるとより効果的です。


これらのストレッチは、どれも「寝ながら」「座りながら」「ちょっとしたスキマ時間に」できるもの。毎日ちょっとずつ続けることで、「肩が軽い」「胸が開きやすい」「背筋が伸びやすい」といった変化が期待できると言われています。もちろん、無理は禁物。痛みを感じたら中止して、体の声を大事にしてあげてください。


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4.ストレッチを続けるための4つのポイント|正しいやり方・頻度・注意点

「ストレッチはやった方がいいけど、ついサボっちゃう…」そんなあなたへ。猫背改善のためにストレッチを続けやすくするコツを、わかりやすくまとめてみたよ。


① 呼吸と無理しすぎない “丁寧なやり方” を守る

ストレッチをするとき、まず大切なのは「呼吸を止めずに、ゆったりと動く」こと。ガチガチに伸ばしたり、バウンドさせたりすると、かえって筋肉や関節に負担がかかると言われています。 
“気持ちいい”と感じる範囲で、無理せず行うのがコツ。特に初めのうちは短め・ゆるめでも構わないので、「体の声」を大事にしてあげると継続しやすいですよ。


② 頻度と時間は“毎日/短時間”がおすすめ

ストレッチは、週に1回ドバーッとやるより、毎日少しずつ続けるほうが効果的――と多く言われています。 
例えば、朝起きた後や仕事終わり、寝る前など、習慣にしやすいタイミングで「1〜5分だけ」取り入れるのでも十分。毎日の“ながらストレッチ”で、少しずつ筋肉の柔軟性や姿勢の意識が整いやすくなるようです。


③ 部位をローテーション or “今日は胸・肩、明日は背中”など分けて伸ばす

全身を一気にストレッチしようとすると疲れちゃうし、続けるのが大変。だから、「今日は胸と肩中心」「次は背中と骨盤まわり」みたいに、部位を変えて軽くローテーションさせるのがおすすめ。 
そうすることで、特定の筋肉を過剰に使いすぎずに済むし、回復時間も確保できるから、無理なく継続しやすくなるんだ。


④ 日常の姿勢や習慣も一緒に見直す

ストレッチだけやっても、普段の姿勢や生活習慣が猫背寄りだと、また元に戻りやすい。だからストレッチに加えて、以下のような“小さな工夫”も大切だよ:

  • デスクワーク中は定期的に立ち上がって深呼吸や肩回し
  • 座るときは骨盤を意識して座る(浅め・背筋を伸ばす)
  • スマホ・PC画面はできるだけ目線の高さに近づける

こうした習慣を少しずつ取り入れることで、ストレッチの効果が”姿勢の改善”につながりやすいと言われています。


ストレッチは「一度にガッと」やるより、「毎日ちょこっと、丁寧に、無理せず」続けるのが鍵。呼吸を止めず、部位をローテーションしながら、日常の姿勢も意識すると、自然と“真っすぐな背筋”が身につきやすくなると思うよ。

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5.ストレッチだけで変わらない?姿勢改善のために知っておきたいこと

「ストレッチだけで猫背が完全に直るかな?」――と思っている人、多いですよね。でも、姿勢を根本から整えるには、ストレッチだけでは不足するケースが多いようです。ここではその理由と、本当に姿勢を整えるために必要なアプローチを紹介します。


ストレッチだけでは“ゆるめる”だけ/筋力とバランスの強化も必要

ストレッチは、硬くなった筋肉をゆるめたり、関節の可動域を広げたりするのにとても役立ちます。実際、「肩や胸まわりのストレッチは猫背改善の第一歩」とされることも多いです。

ただ、それだけだと「ゆるめるだけ」。姿勢を維持する背中や体幹の“支える力(筋力)”が弱いままだと、猫背の姿勢に戻りやすいと言われています。

つまり、柔軟性は確保できたとしても、その柔らかさだけでは、正しい姿勢をキープするのは難しいようです。


“姿勢のクセ”や日常習慣が戻りやすさの原因になる

もうひとつ大きな問題は、普段の生活習慣や姿勢のクセ。椅子に座る姿勢、スマホ・パソコンの使い方、歩き方など、日常のふとしたときに猫背になりやすい動きや姿勢を繰り返していると、ストレッチで伸ばしても、すぐ元に戻ってしまうことがあります。

また、人は一度身についた姿勢パターンを“楽な姿勢”と認識しやすく、それが無意識のうちに体に染みついてしまうのだそう。長年の“猫背慣れ”があると、ストレッチだけではそのパターンを変えきれないと言われています。


姿勢改善に必要なのは“ストレッチ + 筋力強化 + 意識改革”のセット

だからこそ、本気で姿勢を改善したいなら ストレッチ + 筋力強化(体幹・背中・骨盤まわり) + 日常姿勢の見直し のセットで取り組むのが理想、と多くの専門家が言っています。

たとえば、ストレッチで胸を開いた後は、背中や体幹を鍛える簡単な体幹トレーニングを入れたり、座るときや歩くときの姿勢を意識したり。ちょっと手間はかかるかもしれないけど、それが長期的に見て “姿勢改善の近道” になるようです。

さらに、もし自分ひとりで続けるのが難しいなら、専門家による確認や指導を受けるのも選択肢のひとつ。筋肉・関節のバランスや姿勢の癖は人それぞれなので、「この人にはこのアプローチ」があるからです。


つまり、「ストレッチだけ」で満足せず、「ストレッチでゆるめる → 筋力で支える → 日常で姿勢を意識する」という 三段構え を心がけることで、ようやく“真っすぐな背筋”は長持ちしやすくなる――と覚えておくのがおすすめです。

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サイト監修者

【専門分野】
股関節痛、膝関節痛、坐骨神経痛、ヘルニア、首肩こり、頭痛、眼精疲労、めまい、耳鳴り、自律神経失調症、起立性調節障害、四十肩、五十肩、姿勢

【経歴、資格、所属学会、活動内容】
2013年:国際医療大学 小田原理学療法学科卒業、理学療法士の国家資格を取得

2013年〜2019年:横浜市内の総合病院にて勤務。急性期、回復期、慢性期を経験しながら、循環器、整形外科、内科、神経内科、神経難病など多くの症例を経験。同期間中に、系列病院に半年間、回復期病院の立ち上げに参画。

2014年〜2020年:川崎市内の老人保健福祉施設に非常勤で勤務

2019年:株式会社Therapist Infinityへ入社。整体院 trustbody茅ヶ崎院へ勤務。

2022年:整体院 trustbody相模大野院を出店に伴い、院長として勤務。

2024年~:株式会社Therapist Infinity マーケティング責任者となり、院長交代。

2021年~:治療セミナー Infinityの講師として、治療技術および経営の指導を行う。

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