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足の付け根 腰 痛い:その原因・セルフチェック・対処法を専門家監修で分かりやすく解説

足の付け根 腰 痛いと感じたら、放置せずに原因を知ってセルフケア・受診の目安を押さえましょう。筋肉・関節・神経それぞれの可能性を整理し、簡単なストレッチや姿勢改善、見逃せない症状も含めて専門的に解説します。

目次

1.なぜ“足の付け根・腰”が同時に痛くなるのか

体の構造から理解する(骨盤・股関節・腰椎のつながり)

「足の付け根と腰が一緒に痛むんです」と話す方は意外と多いですよね。実はこの2か所、体の中では密接につながっているんです。
骨盤の中央には腰椎があり、そこから股関節へと力が伝わります。たとえば、歩く・座る・立ち上がるといった動作のたびに、腰と股関節は連動して動いています。どちらか一方に負担がかかると、もう片方にも影響が及びやすい構造だといわれています。
特に長時間の座り姿勢や、片方の足に体重をかける癖がある人は、骨盤の傾きが生じやすく、結果として腰や足の付け根に痛みが出ることがあるそうです。


神経・筋膜・筋肉の連動メカニズム(例:腸腰筋・中臀筋・坐骨神経)

もう一つのポイントは、筋肉と神経のつながりです。
腰から股関節にかけて走る「腸腰筋」や「中臀筋」は、姿勢を保つうえで大切な筋肉です。これらが硬くなると、筋膜の張りが広がり、腰や太ももの付け根にも痛みが伝わるといわれています。
また、腰椎の神経が圧迫されると「坐骨神経痛」と呼ばれる症状が現れ、腰から太もも、ふくらはぎにまで痛みが広がることもあります。
つまり「足の付け根の痛み=股関節だけの問題」とは限らず、腰や神経の影響も関係しているケースが少なくないのです。


典型的な状況・動作パターン(デスクワーク・立ちっぱなし・片足重心)

たとえば「デスクワークが続く」「長時間立ちっぱなし」「片足に重心をかけるクセがある」といった状況では、腰や股関節まわりの筋肉が硬直しやすくなります。
同じ姿勢が続くと血流が滞り、筋肉の柔軟性が失われて痛みを感じやすくなるといわれています。特に冷えやストレスも影響するため、意識的に休憩を取ることや、軽いストレッチを行うことが大切です。
このような生活習慣の積み重ねが、知らないうちに腰と足の付け根の「ダブル痛み」を招くことがあるのです。


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2.考えられる原因(筋肉/関節/神経)と特徴

筋肉・靱帯由来の痛み(腸腰筋・中臀筋・筋膜の硬さ)

「足の付け根と腰がズキッとする」と感じる人の多くは、筋肉や靱帯のこわばりが関係しているといわれています。特に、姿勢を支える「腸腰筋」や「中臀筋」は、長時間の座位や立位で硬くなりやすい部分です。筋膜が引っ張られることで、腰から股関節にかけて違和感が広がるケースもあります。
たとえばデスクワーク中に前かがみ姿勢が続くと、腸腰筋が短縮し、骨盤の位置がずれて腰痛や足の付け根の痛みにつながることがあります。中臀筋がうまく働かないと、片足に重心が偏りやすく、股関節周囲に負担がかかることもあるそうです


関節・骨格のトラブル(変形性股関節症・仙腸関節障害)

股関節や骨盤の関節のトラブルも、痛みの大きな要因といわれています。
代表的なのが「変形性股関節症」や「仙腸関節障害」です。変形性股関節症では、関節の軟骨がすり減り、動かすたびに摩擦が起こることで、足の付け根や腰の深い部分に鈍い痛みが出ることがあります。
仙腸関節障害は、骨盤のわずかなズレや炎症によって腰の下部やお尻、太ももに痛みが放散するのが特徴です。重いものを持ち上げたり、左右のバランスが崩れたりしたときに悪化しやすいといわれています。


神経圧迫・関連痛(腰椎椎間板ヘルニア・坐骨神経痛)

腰椎の神経が圧迫されると、痛みが腰から足の付け根、さらには太ももやふくらはぎへと広がることがあります。
代表的なものが「腰椎椎間板ヘルニア」や「坐骨神経痛」です。椎間板が突出して神経を刺激すると、ズキッと鋭い痛みやしびれが起こりやすく、特に片側に強く出ることが多いといわれています。
また、腰の神経は股関節周辺を通るため、「腰が原因なのに足の付け根が痛い」と感じるケースも少なくありません。


内臓・婦人科由来・その他(特に片側痛・女性)

内臓や婦人科の不調が関連して足の付け根や腰に痛みを感じる場合もあります。
たとえば、卵巣や子宮の疾患、尿路結石、腸の炎症などが原因で、体の内側から痛みが放散することがあるそうです。特に女性では月経周期やホルモンバランスの変化が影響しやすく、片側だけの痛みが続く場合は専門機関への来院が推奨されています。
一見、筋肉や関節のトラブルに似た痛みでも、内臓が関係していることもあるため、「しばらく続く痛み」「安静時にも痛む」ときは注意が必要です。


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3.セルフチェック&症状別に見る見分け方

痛みの出るタイミング・動作で見る(起床時・歩行・座り姿勢)

「朝起きたときに足の付け根が痛い」「歩き出すとズキッとする」──そんな経験はありませんか?
痛みの出るタイミングや動作は、原因を見分ける大切なヒントになるといわれています。
たとえば、起床時の痛みが強い場合は、寝ている間に筋肉や関節が固まっている可能性があります。特に腸腰筋や股関節周囲が硬くなっていると、体を起こした瞬間に違和感を感じやすいです。
一方、歩行時に痛むケースでは、股関節や骨盤、腰椎の動きのバランスが崩れていることが多いといわれています。
また、座っているときに痛みが出る場合は、長時間同じ姿勢による筋肉の圧迫や神経の緊張が関係している可能性もあります。


部位・性質(ズキズキ・しびれ・広がるか)・左右差の有無

痛みの「場所」や「感じ方」も、原因を見分ける上で重要です。
たとえば、「ズキズキ」「鈍い痛み」「しびれが広がる」など、感覚の違いから関係する組織がある程度推測できるといわれています。

  • ズキズキと鋭い痛み → 神経の圧迫や炎症の可能性
  • 重だるい・鈍痛 → 筋肉や関節への負担
  • しびれや感覚の低下 → 坐骨神経痛など神経系の影響
    また、左右どちらかだけ痛む場合は、骨盤や関節のバランスの偏り、または婦人科・泌尿器系の影響が関係していることもあります。
    反対に、両側に痛みが出るときは、姿勢や筋肉の使い方の癖、体重バランスが関係しているケースが多いといわれています。

受診を検討すべきサイン(しびれ・筋力低下・夜間痛・排尿排便の異変)

「少し様子を見よう」と思って放置する前に、注意すべきサインがあります。
特に、しびれ筋力の低下夜寝ている間にも痛むといった症状がある場合は、神経や関節への強いストレスがかかっていることが考えられるそうです。
また、排尿・排便に異変を感じるときは、腰椎の神経に関わるトラブルの可能性もあり、早めの来院が望ましいとされています。
「湿布やマッサージをしても良くならない」「日常生活に支障が出ている」と感じたときは、無理をせず専門家に相談することがすすめられています。


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4.自宅でできる対処法と予防策

簡単ストレッチ・体操(腸腰筋ストレッチ・ハムストリング/中臀筋)

足の付け根や腰まわりの不調は、筋肉の硬さが関係していることが多いといわれています。そこで、まず取り入れたいのが腸腰筋ストレッチです。
たとえば、片膝立ちの姿勢で後ろ脚の太もも前側を伸ばすと、腰と股関節をつなぐ腸腰筋がゆるみ、骨盤の位置が整いやすくなるとされています。
また、**ハムストリングス(太もも裏)中臀筋(お尻の横)**のストレッチも効果的とされています。これらの筋肉をゆるめることで、股関節への負担が減り、動作がスムーズになると言われています。
ストレッチのコツは「呼吸を止めず、痛気持ちいい程度で行うこと」。1日3分程度からでも続けると体の変化を感じやすくなります。


日常生活で気を付けたい姿勢・動作(座り方・立ち方・歩き方)

普段の姿勢を少し意識するだけで、足の付け根や腰への負担はぐっと減ると言われています。
座るときは、背もたれに頼らず骨盤を立てるイメージで座るのがポイントです。背中を丸めると腸腰筋や腰の筋肉が縮み、痛みの原因につながることがあります。
立つときは両足に体重を均等にかけ、片足重心を避けましょう。歩くときはおへそを前に出す意識で姿勢を保つと、股関節がスムーズに動きやすくなります。
また、長時間同じ姿勢を続けず、1時間に一度は軽く伸びをすることがすすめられています。


改善・予防のための習慣(体重管理・動作の見直し・片足重心回避)

痛みの再発を防ぐためには、日常の小さな習慣を整えることが大切です。
まず、体重管理。体重が増えると腰や股関節への負担が増し、筋肉のバランスが崩れやすくなるといわれています。
また、普段の動作――例えば靴下を履く、物を拾うといった何気ない動きも、腰を丸めず「股関節を曲げる意識」で行うだけで負担が減ります。
さらに、立っているときにどちらかの足に体重をかける癖がある人は、左右交互に重心を変えるよう意識してみてください。小さな積み重ねが、痛みの予防につながるとされています。


やってはいけないこと・注意点(無理な負荷・誤ったストレッチ)

「痛みを早く改善したい」と焦るあまり、過度な運動や無理なストレッチをしてしまう方もいますが、これは逆効果になる場合があります。
特に、痛みが強いときに筋肉を無理に伸ばすと、かえって炎症が悪化する恐れがあるといわれています。
また、腰を反らせすぎるストレッチや、股関節を大きく開く姿勢も注意が必要です。
ストレッチや体操は“痛気持ちいい”範囲で止め、少しずつ動かすことが大切です。自己流ではなく、専門家にフォームを確認してもらうのも安心です。


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5.いつ・どこを受診するか/専門家の検査と治療

整形外科・スポーツ整形・整骨院・婦人科それぞれの受診目安

「足の付け根と腰の痛み、どこへ行けばいいの?」──迷う方は多いですよね。
まず、動かすと痛い・しびれる・動作で悪化するといった症状がある場合は、整形外科やスポーツ整形での来院がすすめられています。骨や関節、神経の異常を確認するための検査を行うことができます。
一方、姿勢の歪みや筋肉の硬さ、生活習慣の影響が強いときは、整骨院や接骨院での施術が選択肢になることもあります。
また、女性で片側の足の付け根が周期的に痛む場合は、婦人科での検査が有効といわれています。内臓やホルモンバランスの影響を確認できるためです。


検査の種類(レントゲン・MRI・神経検査・触診)

医療機関では、痛みの原因を特定するためにいくつかの検査が行われます。
まず、レントゲン検査では骨や関節の変形、位置のズレを確認できます。骨折や変形性関節症の初期判断に役立つといわれています。
次に、MRIは筋肉や神経、椎間板の状態を詳しく見ることができ、ヘルニアや神経圧迫の有無を調べる際に使われます。
神経検査では、しびれや反射の状態を確認し、神経系のトラブルがないかを評価します。
最後に**触診(触っての確認)**では、筋肉の硬さ・圧痛点・可動域を直接確認し、痛みの原因を見極めていくことが多いそうです。


専門的治療の流れ(保存療法・運動療法・必要に応じて手術)

専門機関での治療は、段階的に進められるのが一般的です。
多くの場合、まずは保存療法(安静・湿布・薬の使用)や運動療法(ストレッチ・筋トレ・姿勢改善)を中心に行うといわれています。
痛みの原因が関節や筋肉の炎症によるものなら、リハビリや施術を組み合わせて回復を促す方法が取られることが多いです。
一方、ヘルニアや関節の重度の変形などで改善が見られない場合には、外科的手術を検討するケースもあります。
ただし、手術が必要となるのはごく一部であり、まずは保存的なアプローチで改善を目指すのが一般的だとされています。


病院・クリニックを選ぶポイント(専門性・実績・相談しやすさ)

医療機関を選ぶときは、「どんな専門分野を扱っているか」「スタッフの説明が丁寧か」を確認するのが大切です。
腰痛・股関節痛に強い整形外科やリハビリ専門クリニックは、症状の根本的な原因を探るための設備や知識が整っているといわれています。
また、患者との対話を重視しているかもポイント。些細な違和感でも相談しやすい環境だと、早期発見・早期改善につながります。
口コミや公式サイトで医師の専門領域や経歴をチェックしておくと安心です。
何より「自分が話しやすい」と感じるかどうかが、長く通う上での大切な要素だとされています。


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サイト監修者

【専門分野】
股関節痛、膝関節痛、坐骨神経痛、ヘルニア、首肩こり、頭痛、眼精疲労、めまい、耳鳴り、自律神経失調症、起立性調節障害、四十肩、五十肩、姿勢

【経歴、資格、所属学会、活動内容】
2013年:国際医療大学 小田原理学療法学科卒業、理学療法士の国家資格を取得

2013年〜2019年:横浜市内の総合病院にて勤務。急性期、回復期、慢性期を経験しながら、循環器、整形外科、内科、神経内科、神経難病など多くの症例を経験。同期間中に、系列病院に半年間、回復期病院の立ち上げに参画。

2014年〜2020年:川崎市内の老人保健福祉施設に非常勤で勤務

2019年:株式会社Therapist Infinityへ入社。整体院 trustbody茅ヶ崎院へ勤務。

2022年:整体院 trustbody相模大野院を出店に伴い、院長として勤務。

2024年~:株式会社Therapist Infinity マーケティング責任者となり、院長交代。

2021年~:治療セミナー Infinityの講師として、治療技術および経営の指導を行う。

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