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側臥(そくが)とは?横向き寝の正しい取り方と腰痛・快眠へのメリット

側臥(そくが)で寝る姿勢は、腰・肩・背中への負担を軽くする“横向き寝”の基本です。正しい側臥の姿勢、メリット・デメリット、寝具・クッションの選び方まで、理学療法・整体の観点から分かりやすく解説します。

目次

1.側臥(そくが)とは?基本の定義と種類

側臥・側臥位の意味と読み方(「横向き寝/そくがい」)
「側臥(そくが)」とは、体を横にして寝る姿勢のことを指し、「側臥位(そくがい)」とも呼ばれています。一般的には“横向き寝”と表現され、仰向けやうつ伏せと並ぶ基本的な寝姿勢の一つです。この姿勢は、体の側面が床面やマットレスに接するため、背骨や内臓の位置に影響を与えると言われています。
医療分野では「側臥位」という専門用語として使われ、患者の安静姿勢や処置体位としても用いられます。たとえば、呼吸がしやすくなる・胃内容物の逆流を防ぐ・腰椎の圧迫を軽減するなどの目的で選ばれることがあります。
引用元: コトバンク


右側臥位/左側臥位の違いと呼び方(右側を下にする「右側臥位」、左側を下にする「左側臥位」)
側臥位には「右側臥位」と「左側臥位」があり、これはどちらの側を下にして寝るかで区別されます。右側を下にして寝る姿勢が「右側臥位」、左側を下にして寝る姿勢が「左側臥位」です。
それぞれの体勢には特徴があり、右側臥位は消化器系への圧迫を軽減し、左側臥位は胃酸の逆流を抑える効果があるとされています。また、妊娠中の方は子宮による血流圧迫を避けるために、左側臥位が推奨される場合があるとも言われています。
ただし、どちらの姿勢が「良い・悪い」と断定するのではなく、体の状態や寝具の硬さなどに合わせて使い分けることが大切です。
引用元: ナース専科


医療・介護現場での側臥位の活用例(検査・術中・体位変換)
医療や介護の現場では、側臥位は多くの場面で利用されています。たとえば、褥瘡(じょくそう:床ずれ)予防のために定期的な体位変換を行う際や、呼吸器管理を行う際に呼吸を助ける姿勢として採用されることがあります。また、内視鏡検査や麻酔時の姿勢としても活用されるケースがあると言われています。
介護現場では、側臥位をとることで背中やお尻にかかる圧を分散させ、快適な休息をサポートできると考えられています。正しい体位保持のためには、枕やクッションを肩や膝の下に挟み、体のねじれを防ぐ工夫が大切です。
引用元: マイナビ看護師


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2.側臥がもたらすメリット・デメリット

メリット:腰椎への負担軽減、呼吸改善、寝返りしやすさなど
側臥(そくが)は、腰や背中への負担を和らげたい方におすすめの寝姿勢と言われています。仰向けの姿勢では腰椎が沈みやすく、腰にかかる圧力が偏りやすいですが、側臥位では体圧が分散されるため、筋肉や関節の緊張が軽くなるとされています。また、横向きで寝ると気道が確保されやすく、いびきや無呼吸の軽減にもつながる場合があるようです。
さらに、寝返りが打ちやすく、自然な姿勢変化をサポートする点も特徴です。寝返りは血流を促し、体のこわばりを防ぐために欠かせない動作といわれています。特に腰痛や肩こりがある人は、膝の間にクッションを挟んで骨盤のねじれを防ぐと、より快適に眠れることがあるそうです。
ただし、枕の高さやマットレスの硬さが合っていないと、かえって肩や首の負担になる場合もあります。自分の体格や寝姿勢に合わせた寝具を選ぶことが、側臥の効果を高めるポイントとされています。
引用元:四ツ谷整体ラボ


デメリット/注意点:長時間同じ側で寝ることの肩・骨盤の負担、マットレス・寝具との相性問題など
一方で、側臥にも注意すべき点があります。たとえば、長時間同じ側を下にして寝続けると、肩関節や骨盤の一部に圧が集中し、筋肉のハリやしびれを感じることがあると言われています。特に、肩の下にクッションを入れずに寝ると、肩甲骨や鎖骨にストレスがかかりやすくなる傾向があります。
また、マットレスや枕の相性も重要です。柔らかすぎるマットレスは体が沈み込みすぎて背骨のバランスを崩す原因となり、逆に硬すぎると圧迫感が強まり血行不良につながる可能性もあるとされています。
さらに、左右のどちらか一方で寝る習慣が続くと、骨盤や背骨の歪みが生じるリスクがあるともいわれています。これを防ぐには、寝返りを意識的に行うことや、日ごろから姿勢バランスを整えるストレッチを取り入れることが推奨されています。
引用元:湘南カイロ茅ヶ崎整体院


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3.腰痛・快眠の観点から見た「正しい側臥」の姿勢と寝具選び

側臥で腰痛を軽くするためのポイント(膝の間にクッションを挟む、骨盤のねじれを防ぐ)
側臥(そくが)姿勢で腰痛を和らげるためには、体のバランスを保つ工夫が大切だと言われています。特に意識したいのが「膝の間にクッションを挟む」ことです。横向きで寝たとき、上側の脚が前に倒れると骨盤がねじれて腰椎に負担がかかりやすくなります。クッションを太ももや膝の間に置くことで、骨盤がまっすぐ保たれ、腰の筋肉がリラックスしやすくなるそうです。
また、背中を少し丸めて軽く胎児のような姿勢を取ると、腰まわりの緊張がやわらぐとも言われています。腰痛がある人ほど「体をまっすぐにしなければ」と思いがちですが、無理に伸ばすよりも“楽なカーブ”を作る方が筋肉の負担を軽くできると考えられています。
引用元:くまのみ整骨院


枕・マットレス・クッションの選び方(肩幅に合った枕、ほどよい硬さのマットレス)
側臥で快眠を得るためには、寝具の選び方も大きなポイントです。まず枕は「肩幅に合った高さ」を選ぶことが大切と言われています。横向き寝では肩の分だけ頭の位置が高くなるため、低すぎる枕では首が傾き、筋肉や神経にストレスがかかることがあるそうです。反対に高すぎると頸椎が圧迫され、朝の首こりや頭痛の原因になるとも言われています。
マットレスは、沈み込みすぎず・硬すぎない“中程度の硬さ”が理想とされています。体圧を分散し、肩と腰を適度に支えてくれるものを選ぶことで、自然な背骨のS字カーブを保ちやすくなります。加えて、抱き枕や膝クッションを使うと寝姿勢が安定し、寝返りの動作もスムーズになると考えられています。
引用元:ステップ木更津整骨院


寝返り・向きを変えることの重要性(同じ側で寝続けるリスク)
側臥姿勢は腰や背中への負担を軽くすると言われていますが、同じ側で寝続けるのは避けたほうが良いとされています。長時間、右または左のどちらか一方を下にして寝ると、肩関節や骨盤が歪みやすくなり、筋肉のバランスが崩れる可能性があるからです。特に片側の肩や腰に違和感がある人は、寝返りが少なくなっているケースもあるといわれています。
寝返りは血流を促し、体温調整を助ける自然な動きです。寝返りをしやすいマットレスを選び、枕や布団の配置を整えることで、夜中の姿勢変化がスムーズになります。朝起きたときに片側だけ痛みが残るようなら、寝具の硬さや姿勢バランスを見直すことが大切です。
引用元:鶴橋整形外科


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4.場面別にみる側臥の活用シーン

日常の横向き寝として(寝付き・快眠・腰痛予防)
日常生活の中で側臥(そくが)は、快眠をサポートし、腰への負担を軽くする姿勢として広く知られています。仰向けでは腰が沈み込みやすく、体重の一部が集中することがありますが、側臥にすると体圧が分散され、筋肉の緊張をやわらげると言われています。特に、腰痛や肩こりを感じやすい人にとっては、横向き寝の方が自然に呼吸しやすく、寝付きが良くなるケースも多いようです。
また、寝返りが打ちやすいことも大きな利点です。睡眠中の姿勢変化は血流を保ち、体温の調整にも関係しているとされています。つまり、側臥は「深い眠り」と「体の回復」に役立つ寝姿勢の一つと考えられています。クッションや抱き枕を上手に使うことで、より快適な睡眠環境を整えられるでしょう。


介護・医療での側臥位(褥瘡予防、呼吸管理、体位変換)
介護や医療の現場でも、側臥位(そくがい)は重要な役割を果たしています。たとえば、長時間同じ姿勢で過ごす方に対しては、褥瘡(じょくそう/床ずれ)を防ぐために、一定時間ごとに体位変換を行うことが推奨されています。その際に、右側・左側への側臥位を交互に取ることで、皮膚への圧迫を減らし、血流を保ちやすくすると言われています。
また、呼吸器系のサポートや食後の誤嚥防止にも側臥位が活用されます。特に呼吸が苦しい方や高齢者においては、仰向けよりも横向きで上半身を少し起こした姿勢のほうが、気道の確保がしやすいと考えられています。このように、側臥位は医療・介護の両分野で“快適さと安全性”を両立する体位として活用されています。
引用元:マイナビ看護師


妊娠中・いびき・逆流性食道炎など横向き寝が有効なケース(向きの違いも含めて)
妊娠中の方やいびき・逆流性食道炎で悩む方にも、側臥は有効な姿勢とされています。妊娠後期には、左側を下にした「左側臥位」がすすめられることが多く、これは大動脈や下大静脈への圧迫を避け、胎児への血流を保つためだと言われています。
また、いびきや睡眠時無呼吸が気になる人にとっては、仰向けで気道が狭くなるよりも、側臥で寝た方が呼吸がスムーズになる場合があります。さらに、逆流性食道炎の方は「左側臥位」で寝ると胃酸の逆流を防ぎやすいという報告もあります。
このように、側臥は体調や症状に応じて向きを変えることで、より快適で安全な睡眠姿勢をサポートすると考えられています。
引用元:四ツ谷整体ラボ


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5.セルフチェック&実践チェックリスト

今の寝姿勢セルフチェック項目(肩・腰・膝の位置、クッションの有無、寝返り頻度など)
まずは、現在の寝姿勢を客観的にチェックしてみましょう。ポイントは「肩・腰・膝の位置」が一直線になっているかどうかです。もし体がねじれていたり、片方の肩や腰に圧がかかっていたりする場合、筋肉の緊張や痛みにつながることがあると言われています。
次に「クッションの有無」も重要です。特に膝の間にクッションを挟んでいない人は、骨盤が傾きやすく、腰に負担がかかる傾向があるとされています。また、「寝返りの頻度」もチェック項目です。寝返りが少なすぎると血流が滞り、筋肉のこわばりが残りやすくなるため、自然に動ける環境を整えることが大切です。
最後に「朝の体のだるさや痛み」も確認しましょう。起床時に腰や肩が重いと感じる場合、寝姿勢や寝具が合っていない可能性があると考えられています。


今日からできる側臥の改善ポイント(膝の間にクッション、枕の高さ調整、左右を交互に寝るなど)
すぐに始められる改善方法として、まず「膝の間にクッションを挟む」ことが挙げられます。これにより骨盤のねじれを防ぎ、腰や太ももの筋肉をリラックスさせやすくなると言われています。
また、「枕の高さ調整」も効果的です。横向き寝では肩幅分の高さが必要となるため、首が傾かない位置を見つけることが快眠につながると考えられています。枕が低すぎると首が下に傾き、高すぎると肩が圧迫されるため、タオルなどで微調整するのがおすすめです。
さらに、「左右を交互に寝る」ことも意識しましょう。同じ側だけで寝ると筋肉のバランスが崩れやすく、肩や骨盤の歪みにつながる可能性があるため、日ごとに向きを変えることが理想的とされています。


こんなときは専門家へ相談を(朝起きて腰が痛む、寝返りできない、肩がしびれるなど)
もし朝起きたときに腰が痛い、寝返りがしづらい、あるいは肩や腕がしびれるといった症状がある場合は、無理をせず専門家に相談することが推奨されています。
特に、寝具を変えても改善が見られない場合や、特定の姿勢で痛みが強くなる場合には、整形外科や整体院などで体のバランスを見てもらうとよいとされています。自分で調整できる範囲を超えているときは、早めの来院が安心です。
側臥は体に優しい姿勢ですが、正しい方法で続けることが大切です。寝姿勢を少し見直すだけでも、腰痛や肩こりの軽減につながるケースがあると考えられています。


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サイト監修者

【専門分野】
股関節痛、膝関節痛、坐骨神経痛、ヘルニア、首肩こり、頭痛、眼精疲労、めまい、耳鳴り、自律神経失調症、起立性調節障害、四十肩、五十肩、姿勢

【経歴、資格、所属学会、活動内容】
2013年:国際医療大学 小田原理学療法学科卒業、理学療法士の国家資格を取得

2013年〜2019年:横浜市内の総合病院にて勤務。急性期、回復期、慢性期を経験しながら、循環器、整形外科、内科、神経内科、神経難病など多くの症例を経験。同期間中に、系列病院に半年間、回復期病院の立ち上げに参画。

2014年〜2020年:川崎市内の老人保健福祉施設に非常勤で勤務

2019年:株式会社Therapist Infinityへ入社。整体院 trustbody茅ヶ崎院へ勤務。

2022年:整体院 trustbody相模大野院を出店に伴い、院長として勤務。

2024年~:株式会社Therapist Infinity マーケティング責任者となり、院長交代。

2021年~:治療セミナー Infinityの講師として、治療技術および経営の指導を行う。

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