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捻挫の原因とは?足首をひねるメカニズムや放置のリスク、早期改善のポイントを専門家が解説

捻挫の原因は、関節に許容範囲を超える負荷がかかり、靭帯が損傷することにあります。本記事では、日常やスポーツで発生する主な原因から、痛みの度合いによる重症度の見分け方、早期回復のための応急処置まで詳しく解説します。何度も捻挫を繰り返す「癖」の原因についても確認しましょう。

目次

① なぜ起こる?捻挫の直接的な原因とメカニズム

「たかが捻挫」と思っていませんか?実は、捻挫というのは単に足をひねっただけではなく、骨と骨をつなぐ「靭帯(じんたい)」が伸びたり、切れたりする損傷のことを指すと言われています。

関節の限界を超えたときに起こる「靭帯のダメージ」

人間の関節には、スムーズに動かせる範囲(可動域)が決まっています。しかし、転倒や着地の失敗などでその限界を急激に超える力が加わると、関節を支えている靭帯が耐えきれなくなってしまうのですね。

「ボキッ」「ブチッ」という音が聞こえるケースもありますが、これは靭帯が強く引っ張られたサインかもしれません。放置すると関節が不安定なまま固まってしまう恐れがあるため、早めの対応が大切だと言われています。

捻挫とは、関節に無理な力が加わって、靭帯を痛めることです。 引用元:一般社団法人 日本整形外科学会

最も多い「内返し捻挫」の仕組みとは?

「捻挫をした」という方の多くは、足の裏が内側を向くようにひねる**「内返し捻挫」**を経験しているようです。

足首の外側にある靭帯(前距腓靭帯など)は、内側に比べて少し弱い構造になっていると考えられています。そのため、不意にバランスを崩すと、外側の靭帯がギュンと引き伸ばされて痛みや腫れにつながるわけですね。

スポーツだけじゃない!日常に潜む意外な原因

「運動をしていないから大丈夫」というわけではありません。実は、私たちの日常生活にも捻挫の原因はたくさん隠れていると言われています。

  • 階段や段差での踏み外し: 階段を降りる際のちょっとした不注意が原因になることが多いようです。
  • 高いヒールや厚底靴: 足元が不安定になりやすく、少しの傾斜でも足をひねるリスクが高まると考えられています。
  • 歩き方の癖や筋力低下: 足首が硬かったり、周囲の筋力が弱っていたりすると、普通に歩いているだけでもひねりやすくなる、といった指摘もあります。

自分では「軽いひねり」だと思っていても、内部では深刻なダメージを負っている可能性もあります。痛みが引かない場合は、無理をせず専門の施設へ来院することをおすすめします。

足首の捻挫の多くは、足首を内側にひねって生じます。 引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会


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② その痛みは何級?重症度(1度〜3度)の見分け方

「これって放っておいても大丈夫かな?」と、今の自分の状態がどれくらい悪いのか気になりますよね。実は、ひとくちに捻挫と言っても、靭帯がどの程度ダメージを受けているかによって「1度」から「3度」までのレベルに分けられると言われています。

自分に当てはまる症状がないか、一緒にチェックしてみましょう。

軽症から重症まで!3つのレベルによる違い

捻挫の重症度は、痛みや腫れの強さ、そして「歩けるかどうか」が大きな判断基準になると考えられています。

  • 第1度(軽症): 靭帯が一時的に伸びてしまった状態で、痛みや腫れもわずかなケースが多いようです。日常生活にはそれほど支障がないかもしれませんが、無理をすると悪化する可能性があると言われています。
  • 第2度(中等症): 靭帯の一部が切れてしまう「部分断裂」の状態です。強い痛みとともに、青あざのような「皮下出血」が見られることもあり、歩くのが少しつらいと感じるかもしれません。
  • 第3度(重症): 靭帯が完全に切れてしまった「完全断裂」を指します。関節がグラグラと不安定になり、激しい痛みで立ち上がることすら難しい状態だと言われています。

捻挫の程度は、靭帯の損傷の程度によって3つの段階に分けられます。 引用元:一般社団法人 日本整形外科学会

自己判断は禁物!専門的な検査が必要な理由

「見た目はそんなに腫れていないから大丈夫」と思っても、実は深部の靭帯が傷ついていることもあるようです。特に第2度以上の場合は、適切な検査や施術を受けないと、後々まで痛みが残ったり、足首が緩いままになってしまったりするリスクがあると考えられています。

特に、内出血がひどい場合や、足をつくだけで激痛が走るような時は、骨折を併発している可能性も否定できません。自分だけで判断せず、早めに専門の施設へ来院して、触診やエコーなどで詳しく調べてもらうのが安心だと言われています。

強い痛みや腫れがある場合は、骨折の可能性もあるため注意が必要です。 引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会

早期の段階で正しいケアを行うことが、結果として改善までの近道につながると言えるでしょう。まずは安静にして、無理に動かさないように気をつけてくださいね。


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③ なぜ繰り返す?「捻挫が癖になる」真の理由

「一度ひねってから、何度も同じ足を痛めてしまう……」そんな経験はありませんか?世間ではよく「捻挫は癖になる」なんて言われますが、実はそれには明確な理由があると考えられています。

痛みが引いたからといって、元の状態にしっかり戻っているとは限らないのが、捻挫の怖いところだと言われているのですね。

センサーの不具合?「固有受容感覚」の低下

意外と知られていない原因の一つに、足首の「センサー」の機能低下があると言われています。私たちの靭帯や関節には、今足がどの向きを向いているかを瞬時に脳へ伝える「固有受容感覚(こゆうじゅようかんかく)」という機能が備わっているようです。

しかし、捻挫で靭帯を痛めると、このセンサーがうまく働かなくなってしまうケースがあると考えられています。その結果、地面のデコボコに対応できず、またグニャッとひねってしまう……という悪循環につながると言われているわけですね。

関節のゆるみと体の柔軟性不足

また、一度伸びてしまった靭帯が適切な施術を受けずに放置されると、関節自体がグラグラと不安定なままになってしまうリスクがあるようです。

  • 靭帯の弛緩: 伸びたゴムのような状態で、関節を支える力が弱まっていると言われています。
  • 足首の柔軟性低下: 痛みをかばって歩くうちに、アキレス腱などが硬くなり、衝撃を吸収しづらくなると考えられています。
  • 筋力のアンバランス: 足首を外側に返す力が弱くなると、内側にひねりやすくなる、といった指摘もあります。

こうした体の変化を放置してしまうことが、再発を招く大きな要因だと言えるでしょう。

足首の捻挫を繰り返すと、足関節不安定症という状態になり、軟骨を痛める原因にもなります。 引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会

改善への近道は「痛みが消えた後」にある

「痛くない=改善した」と勘違いして、リハビリを途中でやめてしまう方は少なくありません。しかし、本当の意味での改善は、低下したバランス能力や柔軟性を取り戻すことにあると言われています。

もし何度も繰り返して不安を感じているなら、一度専門の施設で体のバランスや足首の状態を詳しく検査してもらうのがおすすめだと言われています。自分に合ったセルフケアを知ることで、ようやく「捻挫癖」から卒業できるかもしれませんね。

筋力強化やバランス訓練などのリハビリテーションが再発防止に重要です。 引用元:一般社団法人 日本整形外科学会


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④ 【放置厳禁】適切な応急処置「RICE処置」と受診の目安

「足をひねっちゃったけれど、歩けるから大丈夫かな?」と思って、そのまま放置していませんか?実は、捻挫直後の対応が、その後の改善スピードや「後遺症」のリスクを大きく左右すると言われています。

まずは、自宅でもすぐにできる基本の応急処置を知っておきましょう。

まずはこれ!基本の「RICE処置」とは?

捻挫をした直後は、炎症を抑えるために「RICE(ライス)」と呼ばれる4つのステップが効果的だと言われています。

  • Rest(安静): 無理に動かさず、患部を固定して安静に保ちます。
  • Ice(冷却): 氷のうなどで患部を冷やし、炎症や痛みを和らげると考えられています。
  • Compression(圧迫): テーピングや包帯で適度に圧迫し、腫れを防ぎます。
  • Elevation(挙上): 足を心臓より高い位置に上げて、血液の溜まりを抑えるのがコツだと言われています。

早期にRICE処置を行うことで、腫れや痛みを最小限に抑えることが期待できます。 引用元:一般社団法人 日本整形外科学会

「たかが捻挫」と放置するリスク

「少し腫れているだけだから」と楽観視するのは要注意かもしれません。適切な検査や施術を受けずに放置すると、関節が不安定なまま固まったり、将来的に「変形性足関節症」という深刻な状態につながったりする恐れがあると言われています。

軟骨がすり減って、慢性的な痛みに悩まされることにならないよう、早めのケアが大切だと言えるでしょう。

すぐに来院すべき「レッドフラッグ」

もし以下のような症状がある場合は、骨折や重度の靭帯断裂の可能性が考えられます。迷わず専門の施設へ来院することをおすすめします。

  • 激しい腫れや皮下出血がどんどん広がっている
  • 足の形が明らかに変形している
  • 痛みで一歩も体重をかけることができない

「時間が経てば良くなるはず」と無理を重ねると、結果的に改善まで遠回りになってしまうことも少なくありません。不安なときはプロの手を借りて、しっかりとした検査を受けるのが一番の近道だと言われています。

痛みが強い場合や、歩行が困難な場合は、骨折の合併を疑う必要があります。 引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会


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⑤ 捻挫を未然に防ぐ!日常生活でできる予防策

「もう二度とあの痛みは経験したくない……」と感じているなら、日頃からのメンテナンスが欠かせないと言われています。原因を理解した次は、いかにして「ひねりにくい体」を作るかが大切になるのですね。

日常生活の中で、少しの意識を変えるだけで再発のリスクを減らすことができると考えられています。

柔軟性と筋力を高めるセルフケア

足首の柔軟性が低いと、段差などの衝撃をうまく吸収できずに、グニャッとひねる原因になると言われています。また、足首を外側に支える「腓骨筋(ひこつきん)」を鍛えることも効果的だという指摘もあります。

  • 足首のストレッチ: アキレス腱を伸ばしたり、足首をゆっくり回したりして、関節の可動域を保つのがおすすめだと言われています。
  • 腓骨筋トレーニング: ゴムバンドを足にかけて外側に開く運動などで、横方向への安定感を高めると良いでしょう。

筋力強化やバランス訓練などのリハビリテーションが再発防止に重要です。 引用元:一般社団法人 日本整形外科学会

足元を支えるアイテムの選び方

意外と見落としがちなのが、毎日履いている「靴」の存在です。サイズが合っていなかったり、かかとがすり減った靴を履き続けたりすることは、足首を不安定にさせる要因になると考えられています。

自分の足の形に合ったインソールを活用することで、土踏まずのアーチがサポートされ、正しい歩行バランスを保ちやすくなると言われています。

テーピングやサポーターによる保護

スポーツをする際や、長時間歩く予定があるときは、あらかじめ物理的に関節を保護しておくのも一つの手です。

  • サポーター: 関節を適度に圧迫し、不自然な方向への動きを制限する効果が期待されています。
  • テーピング: 足首の安定感を補強し、ケガへの不安を和らげるためにも有効だと言われています。

テーピングやサポーターの使用は、足関節の安定性を高め、再発予防に役立ちます。 引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会

痛みが改善した後も、こうした予防習慣を続けることが、健康な足元を守るための秘訣と言えるでしょう。まずは無理のない範囲から、ストレッチを習慣にしてみてくださいね。


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サイト監修者

【専門分野】
股関節痛、膝関節痛、坐骨神経痛、ヘルニア、首肩こり、頭痛、眼精疲労、めまい、耳鳴り、自律神経失調症、起立性調節障害、四十肩、五十肩、姿勢

【経歴、資格、所属学会、活動内容】
2013年:国際医療大学 小田原理学療法学科卒業、理学療法士の国家資格を取得

2013年〜2019年:横浜市内の総合病院にて勤務。急性期、回復期、慢性期を経験しながら、循環器、整形外科、内科、神経内科、神経難病など多くの症例を経験。同期間中に、系列病院に半年間、回復期病院の立ち上げに参画。

2014年〜2020年:川崎市内の老人保健福祉施設に非常勤で勤務

2019年:株式会社Therapist Infinityへ入社。整体院 trustbody茅ヶ崎院へ勤務。

2022年:整体院 trustbody相模大野院を出店に伴い、院長として勤務。

2024年~:株式会社Therapist Infinity マーケティング責任者となり、院長交代。

2021年~:治療セミナー Infinityの講師として、治療技術および経営の指導を行う。

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